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医は仁術

多くの医師は高い志をもって医道の世界を選んだと思う。
最近は高校の偏差値が高いだけで医学部を勧める親や進学指導者がいて、適性が二の次になる傾向が無きにしも非ずだが、多くの医師は他人の命を救いたい、長らえたい、或いは研究面で貢献したい・・・と献身的使命感を持って選択した道であると信じたい。「医は算術」では無い。
ところがその志が「医療ミス」で一気に崩れてしまう。高い志とは全く逆の結果をまねいてしまうのだ。重度障害や死亡事故となれば問題は深刻。多くの場合、患者側は強く真相究明を求めるが、医師らは組織や指導医の圧力も加わってか保身に走り、逃げ回る。別に東京医大に限った話ではない。
個々の医師はそれなりに良心をもった医師であると信じたいが、事故に直面すると患者に背を向けてしまう。多くの病院は患者を「お客様」と見ないどころか下手をすれば「クレーマ」として扱う。CSRの意識など無いと思って良いようだ。
都立広尾病院で点滴事故に遭った遺族の永井氏は長年この問題を次の様に訴え続けてきた。医療機関が組織防衛に走り「隠す」「かばう」「うそをつく」「口合わせをする」などを繰り返すので、被害者・遺族は、やむをえず医療訴訟を起こす・・・と。
訴訟となると証言台に立つ医師は病院や弁護士の指示もあってか、曖昧な証言を繰り返したり、時には明らかに「鹿を指して馬と為す」態度に出る。
当然、被害者との溝は深まる。当の医師はそれでも良いのだろうか?普通の医師なら心の鬼が身を責める筈だ。果たして法廷闘争後も医療行為を続けながら鬼籍までその呵責を持ち続けるのだろうか。
過ちは過ちとして認め、被害者に十分とは言えなくても何らかの形で理解を得た方が、その後の医師生活がより充実したものになる筈なのだが、直近の出来事から逃避することばかり考え「初期消火」という大事な機会を逃してしまう。
東京医大の医療裁判で証言台で偽証に耐えきれず真相を告白した医師がいる。その方が未だ救われる。医師らは是非被害者と真摯に向き合って欲しい。
「医は仁術」であると信じたい。<男性会員>

再生委員会に期待する

再生委員会に「患者中心の医療」と「リスク管理」の分科会が設置されたことは被害者の一人として大いに評価し、その成果にも期待したい。

これまで公表された再生委員会要旨(三回分)によれば、多くの医療従事者が日常業務をこなしながら分科会や傍聴へ「オール東京医大」で臨み、現場自ら改革を進めようとする姿勢が参加人数からも伺える。そうした各人の努力と活動を被害者遺族として素直に受け入れ、共通理解の礎としたい。
仮にも東京医大がこの千載一遇の機会を逃してしまうような事になれば、医療業界のみならず世間からも「もうあの大学病院は・・・」と烙印を押されかねない「危急存亡の秋」と考えて頂きたい。

問題は、分科会で討議した真実に基づいた忌憚の無い意見や建設的改革案が再生委員会に持ちあげられた段階で報告書や実行計画にどのように反映されるかであろう。
もし、分科会で出された現場従事者の問題意識と再生委員会の報告書に大きな齟齬が生じると・・・その不満は「内部告発」の形で必ず流出する。現場の声は尊重して欲しい。
今まで東京医大が世間で騒がれた事例の殆どがマスメディアへの「内部告発」であり、昨今は巨大電子掲示板、ブログ、Tweeter などメディアの多様化が更に拍車をかける。ネットの誹謗中傷で迷惑する被害者や遺族がいることも忘れてはならない。

ところで第三回再生委員会要旨の第一項に「患者中心の医療をテーマに講演いただいた再生プロジェクトセミナーについては8回実施済」とある。
しかし、被害者遺族が参加して意見を述べたのは1月17日が初回であり(それまで当会員以外の患者、被害者が参加したかどうかは分からないが)患者中心と銘打っていながら今までその機会が無かったのは残念である。
セミナーで何か手法やテクニックのようなものを求めていたとするなら、もっと身近なところで学ぶべきものはあった筈だ。確かに被害者遺族と接触するのは気が重いだろうし、遺族には「もう東京医大など名前も聞きたくない」という人もいる。しかし、被害者と敵対していたのでは真の改革などあり得ない。
東京医大は被害者遺族と正面から向き合い、決して「過去は過去の事として水に流し、新たな気持ちで」などと考えずに過去の被害者とも真摯に向き合うべきである。
過去の被害者を置き去りにしていたら両者の対立は何時までも残り、双方共に不幸である。
過去から学ぶべきものを蔑にしてきたから何時までも不祥事が続く。この機会を逃したら東京医大の再建は文字通り「Point of No Return」を越えてしまう。<男性会員>

再生委員会分科会と意見交換しました

1月17日(月)再生委員会の二つの分科会(患者中心の医療を行うには)(リスク管理について)のそれぞれの主査の方と、遺族代表3人とで意見交換を行いました。
これまで実施された3回の再生委員会、5つの分科会とさらに派生するワーキンググループでの話し合いの概要、また検討中の具体策について話を伺いました。

遺族側からは、内部の組織改革と同時に患者・遺族の目線にたった医療安全を強く求めました。また、短期・中期・長期に分けた具体的な将来像実行責任の所在を明らかにしてほしいと要望しました。
限られた時間でしたが、今後も段階的・継続的に意見交換を行っていくことを確認しました。

再生委員会では昨年9月から8回の再生プロジェクトセミナーを開催しており、同日の9回目のセミナーに参加しました。
読売新聞社の本田麻由美記者による講演「医療への期待と課題〜がん闘病を体験した立場から〜」
を拝聴させていただきました。

産経新聞がネット結成を報道

産経新聞が1月11日朝刊で「東京医大被害者遺族ネット」結成を報じました。
ネット結成の背景や活動方針、再生委員会との関わり、心臓外科手術による連続死亡事故、生体肝移植による高死亡率問題などについて触れています。
産経新聞から電子版も出ていますのでご覧ください。
産経新聞110111sankei.pdf

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