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「医療安全」の一言も無い日本医師会の全面広告

日本医師会が「新しい地域医療の構築へ」と題する全面広告を出した。
しかし中味のトップは「地域医療」ではなく「TPP反対」。野田首相訪米をけん制したかったのだろうか。
そして「医療安全」には一言も触れていない。
『国民が安心して治療が受けられる「医療安全」に取り組んでいく』となど、とても言えないほど医療は病んでいる!?と受け取りたくもなる。
昨日、報道特集(TBS)が報じた心療内科医師の三分診療、保険点数稼ぎに走る「薬物治療依存症!」などを見ると、実は診療代値上げを訴えたいのが日医の本音かもしれない。
この全面広告の意図がどうも良く分からない。
(男性会員)

第3回「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」より(於厚生労働省)

本日、厚労省で標題の検討部会が開催され、患医連を代表して永井裕之氏が「医療版事故調査機関の早期設立」を陳述しました。
部会構成員による討議は、各医療機関関係者の考察不足(日本医師会を除く)が目立ち、話題が拡散。‘主催者側は議事進行に一層の工夫が必要’(例えば配布資料の中で課題になりそうなところを事前に質問し回答を用意して貰うなど)という印象を受けました。むやみに時間を掛ける事と議論を尽くす事とは別です。

詳細:厚労省議事録参照

患者と医療者の対話について(上)

朝の連続ドラマ「梅ちゃん先生」は、終戦後の東京・蒲田を舞台に、ひとりの女学生が医師となるまでの日々を描いている。
ヒロイン梅子のお父さんは、大学の医学部教授。梅子とのやりとりはコミカルだが、言葉に医師としての本質を問う台詞があり、はっとさせられる。
医学専門学校の梅子の学友たちとの会話に、
「医師を聖職とは思わないこと。人間対人間です。だからやっかいな仕事なのです。」

医療界で、医師と患者は“人間対人間”になっているだろうか。
病院は大きくなるほどに医師と患者の距離も大きく離れていくように思う。
その距離を少しでも縮め、不安を信頼に変えるには、人間としての対話が大切だと思う。
昨年来、何人かの患者さんや家族から相談をいただく中で、なにより欠如しているものが対話(場合によっては会話も成り立っていないこともあり)と気付いた。
もちろん主体者である患者側の努力も必要です。
しかし入口段階ですでに弱りきっている患者は、何をどう質問してよいか動転している場合もあります。
専門領域で力を発揮する医療者と未知の世界で動揺している患者と、その果てしない距離を埋める対話をすることは、たしかにやっかいな仕事かもしれません。(つづく)  
世話人川田綾子

「医療基本法」制定化の気運、更に高まる!(各政党の意向)

今日『患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会』(18回勉強会)が東京品川の全社連研修センターで開催されました。 参加者:112名

第一部は「患者の権利法を造る会」事務局長小林洋二弁護士が、『医療基本法の法体系と要綱案骨子』を紹介。続いて「患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会」の長谷川三枝子会長から『同協議会の取り組みの経緯』、東大医療政策人材養成講座(HPS)のプロジェクトの小西洋之氏(民主党、参議員議員)から『患者参画の現状と課題』が紹介されました。
又、日本医師会今村定臣常任理事からも医療基本法に関するこれまでの検討経緯と議論を経た具体的提言が紹介されました。

これらの発表を受ける形で、各政党が医療基本法制定に向けてにどのような姿勢で取り組んでいくか述べられましたが、事前通知にもかかわらず具体性に欠ける民主党、予めレジメに纏めてきた社民党、要点を整理してきた自民党など各党にバラツキが見られました。 

しかし、法制化の必要性について異論はなく、第二部のパネルディスカッションに入りました。
立法のプロセス、技術的手法に関して各政党から様々な意見が出ましたが、それとは別に財政面、税と社会保障の一体化問題、高齢化社会への対応、国民皆保険制度、TPP問題、地域医療などと医療安全をどう担保して行くのか、詰めるべき課題も提示されました。
我々患者側から見て、日本医師会案に「患者の権利」が項目として挙げられた点は評価できますが、今後は医療と患者間の調整が課題になると予想されます。

今通常国会は無理としても出来れば今年秋の臨時国会、遅くとも来年の通常国会(参院選前)には法案を通したいという各政党参加者の意向が大勢を占めました。野党側からは(消費税増税で手詰まり?の)野田政権に代わる新政権(新内閣?)下が現実的と揶揄されるなど、困難な事態(薬事法改正見送り然り)も予想されますが、具体的時期が論点になり始めた点は評価できると思います。
(詳細は前記三団体のHP議事録等をご覧ください。)
会場写真はmoreをクリック

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あれから一年・・・泥酔し路上に寝込んだ東京医大外科医

あれから一年・・・東京医大外科医が泥酔し、路上で午前2時まで寝込んだ末に携帯の700名の患者情報を紛失。こんなアルコール依存症?の医師に診療などして欲しくない。東京医大病院ではもう過去の出来事かもしれないが、今も診療をしているかと思うとゾッとする。 (男性会員)

被害者の思い、加害者の思い (下)

標題の(上)2月23日記載、(中)3月12日記載に続き、(下)を掲載しますが、これで完結する訳ではありません。今後も適宜触れていきたいと思います。尚、医療事故を起こした医療関係者を「加害者」と言うべきかどうかは(上)でも触れたように「被害者」という表現との関係で敢えて用います。

事故を起こした医療関係者の反省記録が公になることは殆どありません。院内の報告書(事故当事者の反省記録)が公表される事もありません。裁判でいわゆる「陳述書」として提出されることはあっても、殊、裁判となれば自分に不利な内容を書面に記すとも思えません。例え本人が被害者に正直に謝りたいと言っても、院内組織や裁判の弁護人に握りつぶされるでしょう。

事故を起こしたら先ず被害者(遺族)に口頭で謝る。それは一般社会では極く当たり前なのですが、医療界は未だに「謝らせない」習慣が根強く、その多くが被害者との感情のもつれにつながります。
実は、口頭で謝ったからと言って裁判などで不利に扱われることなどは殆ど無く、証拠に基づいて淡々と審議されるものと考えるべきでしょう。因みに手術や治療、検査前に定形化された「同意書」などに患者がサインしても然程拘束力はなく、一旦事故を起こしたら事故の原因が審議されるだけなのです。

医療業界にはこうした古い習慣が根強く残っているように思えてなりません。それが「謝らない」「謝らせない」につながり、被害者と加害者の無用な争いを引き起こす原因になっているように思います。

厚労省の某技官が話してくれた事例を紹介しましょう。これは「謝る、謝らない」に直接関係する話ではありませんが、彼が大学病院に勤務した頃、少年が長い闘病生活の末に亡くなり、お通夜に若い医師らと連れ添ってお参りして戻ったところ、上司にぴどく怒られたそうです。その技官は「医療業界は一般常識が通じない世界だ。別に医療事故を起こした訳でもないのに『行くな!』とはね・・・医師だって一人の社会人なんだが・・・」と。

又、1999年東京都立広尾病院で起きた「点滴液取り違い事件」で院長らは死亡診断書不実記載、医師法21条違反で有罪。取り違えた看護師二人も刑事処罰は免れませんでしたが、事故直後、直ぐ謝ったため遺族は看護師に対する民事訴訟を起こしませんでした。取り違いを引き起こすような病院のシステム、病院が看護師二人に掛けた圧力の方が問題であるとし、看護師二人だけの問題では無いという配慮があったと聞いています。仮に看護師二人が病院の圧力に負けて隠し通そうとしたらどうなったか・・・事実解明もされず、現場の改善もされず、更に事故を繰り返すことになったでしょう。そして看護師らは一層重い自責の念を引きずって生涯を過ごすことになったでしょう。

医療関係者は直ぐ謝る事に一体何を躊躇うのでしょうか・・・。

或るサイト(下記URL)に交通死亡事故を起こした加害者5人、被害者1名の手記が載っています。医療事故と交通事故の違いはありますが、その中の4人は運転を生業とするプロドライバーです。プロの職種と言う点では医師も運転手も同じです。
彼らに共通しているのは事故を真摯に反省し、遺族に会って謝罪している点です。彼らの反省文を読む限り、別に特異な内容ではありません。正直に心境を語った当たり前の反省文です。それが運転手に出来て、医師らに出来ない筈はありません。
謝ることによって、加害者も被害者遺族もお互いに気持が和らぐ様子が手記から読みとれます。

医師らが事故後どのような思いで過ごしているのか・・・遺族として一度会って話をしてみたい・・・極く普通の思いです。しかし顔を出しません。手紙も来ません。お互いの気持が和らぎ、重荷が少しでも軽くなることも分からない社会性に欠ける医師が東京医大や転出した関連病院にもいます。会うとフラッシュバックするので会いたくない、という遺族もいますが、多くの被害者遺族は、医療事故を起こしながら謝ることも無く、その後どのような神経で医療行為を続けているのか、事故を引き起こしたあなた方の事を忘れることは無いのです。


参考:死亡事故加害者の手記「償いの日々」
財団法人東京安全協会発行誌より

http://homepage3.nifty.com/chu-ei/zerosai-8.htm



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