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10年前の今日「東京女子医大病院・二医師逮捕」

これは東京医大病院ではなく「東京女子医大病院」の事件。心臓手術時、脳障害で小学生が死亡した。業務上過失致死とカルテ書き換えの疑いで逮捕された事件だが、カルテ書き換えは今も被害者遺族を苦しめる。あれから10年経ち電子カルテが普及。書き換えの履歴がサーバに記録されるようになったが、法制度がIT技術に追いついていない。例えばサーバを公的機関に預託させ、航空機の飛行記録、ボイスレコーダのように手術時の可視化、記録を含め、事故解析に役立てる方法も考えられる。10年の節目で見直してみたい事件である。(会員)

死者からの手紙「東京医大カテーテル誤挿入事件」顛末記その1(プロローグ)

プロローグ
私は平成15年東京医大で消化器系の手術を受けました。初期段階で発見されたので間違いなく治ると信じていました。術後、担当医は「病理検査の結果、悪性腫瘍ではなかった。」と家族に報告しました。それを観察室で家族から聞いて一安心しました。
ところが消化器系の手術なので抗生物質や栄養を効率よく補給するため、術後に点滴用CVカテーテルを頚動脈から心臓近くへ挿入(誤挿入)したのです。これが事の発端でした。
でもCVカテーテルを挿入するというインフォームドコンセントはありませんでした。主人はカテーテルがどんなものか実物を知っていたので「もし挿入するという事前の説明が有ったら術後の私の苦しみ方を見て問題意識を変えたのに」と悔しがっています。主人の指摘で病院側も再確認したかもしれませんもの。その後の経緯は後日お話しましょう。

マスコミ対策

手術の翌日には誤挿入で呼吸困難になり心肺停止になりました。病院は脳死状態とは絶対に言わず、PNR(point of no return)と歯切れの悪い説明に終始しました。英語で言えば誤魔化せると思っていたのでしょうかね〜ドクさん?。
事故後、私の家庭は大混乱になりました。とても一言では表現できません。
家族はマスコミに晒されるのを避け、出来る限り日常の生活を取り戻すことに躍起でした。
しかし、三ヵ月後、新聞とテレビが私の事件を一斉に報道したのです。「隠蔽しようとしてもいずれ嗅ぎ付けられますよ」と病院に忠告していたのにね。だって私も主人も仕事柄マスコミ関係者と昔から付き合いがあったのですから。それでも家族はマスコミの取材を拒否し続けました。日常生活を少しでも取り戻そうとしたのです。その後もマスコミを避け、可能な限り沈黙を通してきました。

東京医大から先に事件が一部公開へ

ところがです。事故発生から7年も経つ平成22年4月、東京医大側が事件の一端を公開し始めたのです。事件発生当時「もし東京医大が事件を公開する場合は事前に連絡して欲しい。あたかも被害者家族と決着がついているような表現で一方的に情報を流されては困るから」と家族は伝えていたそうですが、院内で徹底されなかったのでしょうね。しかも検察審査会や民事裁判の真っ最中ですよ。情報管理が如何に出来ない組織か分かりますね。
詳しくは「医療安全全国共同行動」(PDF・下記アドレス)をご覧ください。ここに東京医大の当時の行動が書かれています。(著作権の関係でこのブログには載せません)
しかもです。家族があれだけ「事故調査記録を開示して欲しい」と言っていたにも拘らず「警察がカルテを持って行ったので調査は中断した。その後やっていない。」と拒否し続けたのです。しかし、この文面(PDF)によると事故原因とその改善対策案が長時間討議されていたではありませんか。

ネットワーク作り

ここから被害者遺族のネットワークつくりが本格化したと言っても良いでしょう。私だけでは有りません。おそらく他にも事件が隠蔽されていると思えたからです。
もう沈黙するわけには行きません。なぜなら東京医大側が一方的に語り始めたからです。自分たちに都合の良い大本営発表では困りますもの。
今年になって或る主催者のシンポジウムが私の事例を取り上げました。もう沈黙解除です。
次回からこの事件を通して患者の皆さんがどうやって医療事故を自己防衛するか、被害者遺族はどうやって事故処理に立ち向かうべきか、共に考えてみませんか。それではまたお会いしましょう。
死者からの手紙(その1)


「医療安全全国共同行動」(PDF)
http://partners.kyodokodo.jp/info/guidance/advice/100402advice1.html


適正欠く医師を生む背景

天野篤医師・・・平成天皇心臓手術の執刀医である。
彼は取材記事(産経新聞・オピニオン欄・連載中)の中で「自分ほど医師に向く者はいない。手術の完成度を上げることが患者への誠意。」と言い切る。患者として頼もしく感じる。

その取材記事の中に興味ある件(くだり)がある。彼は幾つか新設の私大医学部を受けるが通らず三年目で日大に入学。「一次試験は合格するのだがコネが無いため最終的に落とされ続けた。実力で突破するしかないと考え、三年目はそれ以上勉強するしかなかった。」とのこと。

彼が入試に挑戦していた頃、政府の方針による「一県一医大」が始まった。私大医学部も新設されて医学ブームが高まり「医師は金になる」と言われた。医師の卵が急増した。当時の私大医学部の入学金、学費はサラリーマン家庭には当時学資ローンも無く無理。中には退職金を前借して捻出した家庭もあった。国公立医大は実力次第で授業料も他学部並みで安かったが、私大出身の50歳代の医師の中にはコネと金が有って医師になった者が少なからずいる。適正は二の次。そうした医師が私大の上層部に居座ってないとも限らない。

では、この10数年はどうか???私立の進学高校が医学部合格者の数を競う。偏差値の高い学生へ医学部進学を勧める。東大理靴郎任燭襪發里澄これも困ったものだ。研究者なら別だが臨床医には向き・不向きがある。天野篤医師の言葉を借りるまでも無く外科医の適正・不適正も然りだ。
患者として医師をどう見極めるか、なかなか難しいが、白衣姿に騙されてはいけない。注意したい。(会員)

被害者の集い(医療過誤原告の会主催)に20余名参加

昨日の被害者の集い(医療過誤原告の会)には元公立病院事務長の方や岡山、静岡の方などを含め20余名の被害者の皆さんが参加されました。次回は精神科専門医を招き薬乱用問題を中心に9月30日(場所未定)開催予定です。比較的少人数の集いですので、個別相談に対応できます。次回も是非ご活用ください。

医療界は「山本病院事件」から目をそらすな

医療界で奈良県大和郡山市の山本病院事件を知らない人は殆どいないだろう。
その山本文夫・元院長兼理事長が奈良地裁で実刑判決(禁固2年4月)を受けた。
「こんな人物は医療界に限らず何処の世界にもいるものだ」と片付ける訳には行かない。なぜなら「人を切って罰せられないのは外科医だけ」と言われるように、医療界は特別だからである。

事件を起こす前に医療界は勇気を持って彼のような医師(金の亡者)を締め出すべきである。「あいつは何時かコケるぞ」と見て見ぬ振りは困る。犠牲者を出してからでは遅い。
そして何よりも医師を育てる医大こそ倫理教育を徹底すべきである。倫理観に欠ける学生、技量、知識が伴わない学生には退学、転学を勧告して欲しい。事件を起こせば出身大学名まで暴かれ、その大学の信用にも関わる(山本文夫・S58年阪大医学部)。この山本被告や逃げ回る福岡の渡邊医師の例をみると難関国立大も○×私立医大も関係ない。入試偏差値の差ではない。倫理と技量の問題だ。

この事件が傷害致死でなく業務上過失致死で起訴せざるを得なかったことは、常に医療行為がヤミで行われる危険性をはらんでおり、立件が難しいことを物語っている。
医療界は「医療版事故調」の制度化と引き換えに刑事処罰を免れようとしているように思えるが、それでは第二第三の山本病院事件(診療報酬を狙った不要な手術、他)を助長しかねない。報酬稼ぎの不要手術、人体実験医療が潜在する限り「医療版事故調」と引き換えの刑事免責などあり得ない。

医師界はこうした悪徳医師を業界から締め出す努力を自らすべきである。あなた達が掛けている医療過誤保険料がこうした悪徳医師の犠牲者に賠償金として使われるのは本意でないはずだ。見て見ぬ振りは医療界の信用を失墜させる。それも「医療崩壊」のひとつである。(男性会員)

医療事故で悩んでおられる被害者の方へ

医療事故で悩んでいる被害者の方々へ・・・「被害者の集い」の案内です。
当ネットと緩やかな連携関係にある「医療過誤原告の会」の関東集会が下記の通り開催されます。被害者の方々の実情、悩みを聞きながら共に支援策、解決策を考える集いです。
閉会後、懇親会(有料)なども予定されています。余裕をもってお出かけください。尚、「医療過誤原告の会」はボランティア団体であり、営利を目的とするものではありません。

 日時     :6月24日(日曜)13:30〜16:30 (予約不要、無料)
 場所     :星陵会館(都立日比谷高・校友会) 4AB会議室
 アクセス他  :http://www.seiryokai.org/kaikan.html

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